減価償却の考え方
不動産のなかには経年劣化などで、少しずつ傷んできたりするものがあります。
購入時の価値よりも劣化した分だけその価値を減少させる必要があり、この考え方が減価償却です。
長年にわたり使用してきた不動産がずっと同じ価格とは考えられないように、年数などの基準でその価値を減らしていきます。
その値段を減らすことで、不動産の評価をその時々で正しく反映させるものです。
経理上ではこの価値を減らすことで、その時々に応じた正しい評価に繋がります。
利害関係者などがその評価を確認することで、正しい判断が出来ることに繋がります。
不動産の減価償却の方法は基準により定められています。
一定額を毎年差し引くことによるものが一般的です。
その計算方法は原則として年により変更してはならないことと定められています。
利益に直結する部分なので、その時々に応じて都合の良いように変更しては、利害関係者が正しく判断を下せなくなる恐れがあるためです。
不動産物件はオーナーの管理体制でより魅力的になる
不動産物件を所有し安定的な収益を確保するためには、物件の状態を常に確認し定期的な修繕を行っていくことが望ましいです。
特に賃貸住宅では、設備の状況が入居率や定着率に繋がりますので、設備関連は入念にチェックをすることが大切です。
一般的に住宅設備は5年から10年程度で更新の時期を迎えますので、古くなり性能が劣化した部分や、故障している部分などを住民の退去に合わせて交換や修理を行うことがおすすめです。
特に劣化が進みやすい水回りや、内覧時の第一印象で重要な外観などは最も優先的に行いたい修繕箇所と言えるでしょう。
もちろん日常的な不動産物件の見回りによって、小さな破損や不具合等の自分で手当が可能な部分に関してはこまめに手を入れていくということも心がけたいポイントです。
不動産を経営するに当たっては、所有物件を大切にして常に管理の目が行き届いているということも、入居者に安心感と信頼を与えることになり、良い結果を生みやすいものです。